2015/10/31

秋の収穫




和紙に鉛筆でデッサンをされています。和紙の風合いがあたたかく、画用紙で描くよりも感じ良く見えるのが面白なと思います。

上の作品はざくろの質感やカラスウリのつるの感じが、丁寧に描かれていてよいと思います。





柿とトマトは意外と似ていますが、このデッサンはちゃんと柿に見えますね。ヘタと枝の付き方や、よく見ると実の四角い感じが特徴を捉えていると思います。





最近はかぼちゃの種類も増えて、たのしいですね。かぼちゃの模様や凹凸が丁寧に描かれています。奥のかぼちゃの机に落ちる影を、もう少し監察してあげると空間が奥にも広がると思います。





どっしりとしたかぼちゃの量感がいいですね。かぼちゃの頭部と奥の葉の重なりが、意外と難しそうです。



外国人男性 固定ポーズ




ルーマニア出身のモデルさんを、2回の授業にわたって描きました。対象物を理解するには、何度も観察することが大切です。その度に見落としや、新しい発見に気付かされたりします。題材から教えてもらうことが、画面の生命感につながっていきます。

上の作品は、外国人の雰囲気がとてもよく表現されていると思います。服のしわは、人体の骨格や筋肉の張りなどと関係してできています。しわがあるから描くのではなく、その奥の、体の構造を想像して描くことが大切です。





体格に重さを感じるデッサンですね。座ってる感じがとてもよく描けています。肘を付いている奥の手をもう少し薄く引っ込めてあげると、手前の肩や背中の厚みが増すと思います。





顔の表情に存在感があり印象的に描けています。服のしわを細かく追っているのですが、体格のボリュームがもう少し出るとより良くなると思います。具体的な案は、背景を思い切って暗くすると、体が浮かび上がってきて良いかもしれません。





ハードボイルドな雰囲気がかっこいいですね。絵を薄目で見た時に、弱くなる所が骨格のつながりを弱めているところです。具体的には、右手の前腕に対して、右手力こぶの辺りは、形が抜けてしまっているので、背景を濃くするか、ラインを引いてあげても良いかもしれません。