2011/05/14

牡丹と葉

線を描く上で、はじめと終わりがとても大切です。
はじまった線が、どこへ行きつくのか。その先を意識したり想像する事で、対象物をより理解できます。

花びらの線を追っていて、その先にシベや茎の付け根があったり、ギザギザした葉の葉脈を追っていったら、その先がギザギザの先端とつながってた!と気づいたりします。

見落としに気づいたり、発見することで、世界とつながることができます。





大輪の牡丹を、画面いっぱいに描きました。
花びらが柔らかく描けていていいですね。花びらの奥へ続くラインまで丁寧に観察できています。ユリでもバラでも、花びらが落ちた後、シベと茎がどうつながっているかを観察することが大切です。





茶と緑が混ざったような色の大きなアンスリウムの葉です。





お二人とも葉一枚を丁寧に観察できていますね。
日本画家の小倉遊亀さんが生前、

「一枚の葉が手に入れば、宇宙全体が手に入る」

とおっしゃっていました。
すごい境地ですが、一つ一つをごまかさないで観察することで、少しでも理解できるように学んでいきたいと思っています。

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